アサヒロジスティクス株式会社 様

代表取締役 横塚 元樹
事業内容 物流業

スーパーマーケット、コンビニエンスストアー、レストラン、居酒屋などのお店への供給業務

はじめは自主管理経営報告書提出もままならなかった
続けていくうちに提出遅れゼロへ
開設前の拠点まで自主的に作成するようになった

私が当社に入ったのは平成15年です。
自主管理経営のプロジェクトは、そのあとすぐに始まりました。最初は、モデル拠点を決めてテスト導入という形をとりました。自主管理経営報告書は所長会議の一週間くらい前が提出期限になっていましたが、最初は期日までに提出するのも難しい拠点がありましたし、提出されても空欄が目立っていました。
しかし、現在では提出遅れはありません。ゼロです。
最近驚いたのですが、新規オープン拠点は、立ち上げ前の「準備室」の段階から、こちらが指示も出していないのに自主的に自主管理経営報告書を作成して、提出して来るのです。

自主管理経営は、会社の中でいろんな役割を持っている
だから、自主管理経営があれば全部済んでしまう

自主管理経営はどんな役割かと聞かれると、「これです!」と言い切れません。いろんな面での役割が大きいのです。経営計画の進捗確認の役割もありますが、作ることも一つの教育になるわけです。それから、現場の状況を本社が把握することにもつながります。

当社の場合は横展開というか全部共有していますので他の現場の事を知るという役割もあります。知るだけではなく、真似も出来る。ノウハウを共有して、真似をする水平展開するベースにもなっています。
会議体でもこれを使って報告しますし、なんて言うのでしょうね、本当になくてはならないものになっているんです。

実際大変でしたよね。自主管理経営をゼロから作って、動かしていくのは。

現場のリーダー自体がそれを作る、ということに価値を見出していかなければ、どうしてもやらされている、という感じになる。現場では、他にも色々な仕事をしているので、どうしても後回しにされてしまいます。最初の頃は、必要な数字が出てきていない、提出期限ぎりぎりになる、リーダーが一人で作成している、というのが見受けられる拠点がありましたね。

自主管理経営が自走すると、他の取り組みにもその習慣が波及する

現在、私自身は、全く自主管理経営の運営に関わっていません。

本社のメンバー数人が事務局になっていて、そのメンバーも入れ替わっているのですが、今誰?と聞かないとわからないくらい、自主的に運用してくれています。檜木専務がアドバイザーのような形で入っていますけれど、何か具体的に指示をしているというわけでもありません。

だから、正直すごいなと思いますよね。「なんでそんな風になったの?」って言われることがありますが、こちらが聞きたいくらいですよ。

最初の一歩は、土を耕すことなのだと思います。カチカチのところをぶったたかないといけないわけじゃないですか。それを均してやわらかくしてからやっと種が蒔けるわけで、固いところに種を蒔いても何も生まれないので。その最初の段階、土壌をいかに作るか、というところは時間がかかりますよね。