株式会社ハイデイ日高 様

前代表取締役
現在相談役

高橋 均氏
事業内容外食(中華食堂他)チェーン

外食(中華食堂他)チェーン

トップダウンの体制に行き詰まりを感じていた時に
出会ったのが「自主管理経営」

私が当これからは『社員の成長=会社の成長』ですよ。当社は店長一人一人が『経営者』だと考えています。店長が一年毎に成長して、やる気になって、そして会社が好きになって、誇りを持って仕事をする。あなたの店なのだから、あなたの好きなように経営してくれ、そういうスタンスでいます。トップダウンはダメです。これからは社員自らが考えて、みんなで知恵を絞って仕事をしてくれなければ。以前であれば、「とにかく頑張れ」の世界で、「何やっているんだ、原価が高い、人件費が高い、アルバイトをしっかり教育しなさい、もっと売上を上げろ」と、私も社員に店長研修や会議の場で、一方的にゲキを飛ばしていました。でも、ある時社員からこう言われました。「社長から言われていることは全部やっています。でも今の状況なのです」と。それで私から「たまには一緒に飲みに行こう」と誘ったら、「怖いから嫌だ」と断られてしまって。社長が社員から嫌われる、これは嫌だなと。そんな矢先に自主管理経営の話を聴いて、他社さんのサンプルを見せて頂いた時に、これしかない、と思いました。

もともとは考える、書く、のが苦手な店長ばかりだった

導入当初は確かに苦労しました。考える、書く、というのが、店長たちはもともと得意ではなかったから。1年くらいやると、変わってきました。大きな変化の要因としては、上司ですね。当社の場合、店長の上には地区長(SVの役割)がいて、その上に統括の部長がいます。そういう人たちが自主管理経営報告書をよく読んで、よく考えて、きめ細やかにコメントをしてあげる。そうすると、店長たちは見てくれている、という意識が出てきますので、次第に店長と上司である地区長、部長との文章のやりとり(対話)が生まれてくる。そこから変わってきましたね。

店長の『経営者意識』の芽生え、意識の変化が会社の成長の要因

現在当社は400店舗ですが、私も毎月全ての自主管理経営報告書に目を通しています。
この自主管理経営という仕組み、ツールがまさに社内の『見える化』ですね。お店の業績、様子、店長が考えていること、上司、経営者とのコミュニケーション(やりとり)など、一店舗一店舗見えるようにしている会社は少ないのではないかと思います。私は400店舗の店長の顔、名前はもちろん、どんなことが得意で、どんなことが今の課題なのか、分かっていますよ。しかし、自主管理経営を導入する前は、店長の顔と名前がきちんと把握出来ておらず、そんな失礼なことはないなと思いましてね。

また、何より社員の成長が目に見えて分かりますから。本当に感動しますよ。当社は毎月の店長研修の後、飲み会があるのですが、頑張っている店長は私のところに寄ってきて、「社長、私の自主管理見てくれていますか」とか、「社長、私最近変わってきたでしょう」とか、積極的に話しかけてきてくれるようになりましたね。やはり、言われたことを惰性的にやっているのではなくて、自分でやると決めたことを一生懸命やっているからでしょうね。目つきが変わりましたよ。

やはり自主管理経営が要因だと思いますね。この店は自分のお店なんだ、責任を持って達成するんだ、そのような『経営者意識』が自主管理経営を導入してから店長たちに芽生えてきた、と感じています。

社内に根付かせるためにみんなで徹底して、
継続して、そして進化させていく

統制や命令で達成した仕事は面白くない。やはり自主的に、主体的にやった仕事は最高に楽しい。自主管理経営を通じて、まさにその通りだなと感じています。当社にとって、自主管理経営は最高ですよ。なくてはならない仕組みですね。これ以上のものはないと思います。